I am a JICA Junior Expert in Indonesia. Don't stop me now!

2011年4月28日木曜日

備忘録2

今週実施した出前授業で感じたことを記しておく。


1.1982年設立の小学校
今回訪問した学校は、正直言ってかなり田舎だ。
幹線道路から1時間弱、ガタガタの道に車酔い
しそうになりながら、やっとの思いで到着した。

興味深いことは、この学校が1982年に設立されたことだ。
単純計算だが、当該地域の住民は、1982年まで初等教育
を受けていないこととなり、結果、現在40代後半~の人間
は学歴ナシということとなる。
(もちろん、遠くの学校まで通っていた可能性はあるが・・・)

40代後半と言えば、村落内の様々な要職を司る年齢だ。
比較的教育水準の低い人間たちが、村落自治に努めている
地域、どんなガバナンスを実施しているのか?興味を持った。


また、どんな田舎であったとしても、80年代には初等教育が
行き渡ったことも興味深い。スハルトの開発が順調に
行き始めてから10数年で、少なくともジャワ島の初等教育
については、ほぼ普及完了と言ったところか。

ちなみに、日本の初等教育就学率が90%を超えたのは、
1900年前後。80年間の差が意味するところはいったい・・・?


2.子は親の背中を見て育つ?
我々の環境教育は果たして役に立つのか?
不安になることがある。

たしかに、我々は当該地域で問題となるであろうテーマを設定し、
コンテンツを作り、道具を作り、プレゼンを作る。
普段とは違った授業に、子供たちの目は輝いていた。

しかし、子供は親の背中を見て育つとよく言われるように、
親がゴミを捨てていたら、親が山でゴミを燃やしていたら・・・
と考えると、我々の環境教育の意味は半減してしまう?と
思ってしまった。

では、現在20代~30代の人間の生活パターンや行動を変えることは
可能なのか? ましてや、教育水準の低い40代以降の人々の行動
を変えることは可能なのか? 容易ではないだろう。

たしかに、我々は環境保全や生活環境改善のために良いと思って
出前授業を実施している。だが、出前授業=環境教育を実施することで
解決したい問題は何なのか? そして、その問題を解決するうえで、
小学生への環境教育が果たして最も効果のある解決策なのか?
常に考え続けなればならないと感じた。

我々の業務は林業省の予算で実施されている以上、常に
政策マインドを持って業務に当たる必要があると感じた。


3.自分がいる意味
私がいる意味とは何だろうか?
今回の出前授業では、そんな疑問を持ってしまった。

たしかに、あんな田舎に外国人が来て授業をすることは
ほぼアリエナイ。したがって、物珍しさも手伝って、私の
話をみんな熱心に聞いてくれた。先進国である日本にも
水俣病のような事件があることに驚き、考えてくれる児童もいたようだ。

だが、「外国人が授業すること」以外に、私の付加価値は
あるのだろうか? たしかに、現地職員が外国の事例を話す
ことはほぼナイので、事例紹介と言う意味では普段とは違った風を
吹かすことができたかもしれない。

だが、外国の事例紹介も現地職員も調べれば出来る話だ。
当国立公園の出前授業は、「見える化」の工夫もかなりされており、
質の面で私が貢献できることは少ないように見受けられた。

では、いったいどういう側面で付加価値を出していくか?
そもそも、環境教育分野における付加価値とは何なのか?


今後も試行錯誤の日々が続きそうだ。

2 件のコメント:

Kyoko さんのコメント...

「子は親の背をみて育つ」
どの年齢・環境の人たちに伝えると一番効果的か、難しいね。

見える授業いいね!
そんな授業をいっぱいうけたかったよ。

yossy% さんのコメント...

>Kyokoさん
コメントありがとう。
そうそう、何事もターゲットを誰にするのか?それが難しくて。しかも、同僚はそういう根本的な部分から考えるのが苦手だから、さらに大変(笑・・・

子供たちのキラキラ目線を信じて、
これからも出前授業、頑張っていくよ!

自己紹介

自分の写真
Kenichi Yoshida(Mr).サラリーマン生活を経て2011年年始よりJICA青年海外協力隊でインドネシアに赴任。2013年1月に本帰国。