I am a JICA Junior Expert in Indonesia. Don't stop me now!

2011年4月28日木曜日

備忘録2

今週実施した出前授業で感じたことを記しておく。


1.1982年設立の小学校
今回訪問した学校は、正直言ってかなり田舎だ。
幹線道路から1時間弱、ガタガタの道に車酔い
しそうになりながら、やっとの思いで到着した。

興味深いことは、この学校が1982年に設立されたことだ。
単純計算だが、当該地域の住民は、1982年まで初等教育
を受けていないこととなり、結果、現在40代後半~の人間
は学歴ナシということとなる。
(もちろん、遠くの学校まで通っていた可能性はあるが・・・)

40代後半と言えば、村落内の様々な要職を司る年齢だ。
比較的教育水準の低い人間たちが、村落自治に努めている
地域、どんなガバナンスを実施しているのか?興味を持った。


また、どんな田舎であったとしても、80年代には初等教育が
行き渡ったことも興味深い。スハルトの開発が順調に
行き始めてから10数年で、少なくともジャワ島の初等教育
については、ほぼ普及完了と言ったところか。

ちなみに、日本の初等教育就学率が90%を超えたのは、
1900年前後。80年間の差が意味するところはいったい・・・?


2.子は親の背中を見て育つ?
我々の環境教育は果たして役に立つのか?
不安になることがある。

たしかに、我々は当該地域で問題となるであろうテーマを設定し、
コンテンツを作り、道具を作り、プレゼンを作る。
普段とは違った授業に、子供たちの目は輝いていた。

しかし、子供は親の背中を見て育つとよく言われるように、
親がゴミを捨てていたら、親が山でゴミを燃やしていたら・・・
と考えると、我々の環境教育の意味は半減してしまう?と
思ってしまった。

では、現在20代~30代の人間の生活パターンや行動を変えることは
可能なのか? ましてや、教育水準の低い40代以降の人々の行動
を変えることは可能なのか? 容易ではないだろう。

たしかに、我々は環境保全や生活環境改善のために良いと思って
出前授業を実施している。だが、出前授業=環境教育を実施することで
解決したい問題は何なのか? そして、その問題を解決するうえで、
小学生への環境教育が果たして最も効果のある解決策なのか?
常に考え続けなればならないと感じた。

我々の業務は林業省の予算で実施されている以上、常に
政策マインドを持って業務に当たる必要があると感じた。


3.自分がいる意味
私がいる意味とは何だろうか?
今回の出前授業では、そんな疑問を持ってしまった。

たしかに、あんな田舎に外国人が来て授業をすることは
ほぼアリエナイ。したがって、物珍しさも手伝って、私の
話をみんな熱心に聞いてくれた。先進国である日本にも
水俣病のような事件があることに驚き、考えてくれる児童もいたようだ。

だが、「外国人が授業すること」以外に、私の付加価値は
あるのだろうか? たしかに、現地職員が外国の事例を話す
ことはほぼナイので、事例紹介と言う意味では普段とは違った風を
吹かすことができたかもしれない。

だが、外国の事例紹介も現地職員も調べれば出来る話だ。
当国立公園の出前授業は、「見える化」の工夫もかなりされており、
質の面で私が貢献できることは少ないように見受けられた。

では、いったいどういう側面で付加価値を出していくか?
そもそも、環境教育分野における付加価値とは何なのか?


今後も試行錯誤の日々が続きそうだ。

2011年4月27日水曜日

ニュースリリース8(2011年4月26日)

農村の小学校で出前授業を実施!
西ジャワ州チアンジュール県


チアンジュール県農村部に位置するPasir Taman小学校
(以下PT小学校)にて出前授業を実施したので報告します。
PT小学校は、幹線道路から1時間弱山道を登った農村に
位置します。辺りにはお茶畑が広がるのどかな田舎です。

当国立公園は、国立公園敷地周辺の小中学校を対象に
出前授業を実施しています。私も、国立公園の職員として
出前授業の一部を担当しています。

今回は、農業で生計を立てている世帯が多い地域である
ことを考慮し、「水」にフォーカスした内容の授業を展開しました。
農薬や水質汚染、洪水等の問題について国立公園の職員が
レクチャーし、その後、日本の具体例として水俣病の
解説を私が担当しました。

授業中の私

一クラス30人、黒板の上には大統領と副大統領の写真がある。

授業の仕掛けとしては「見える化」を重視しています。
抽象的な話だけでは、小学生には理解してもらえず、
様々な仕掛けを使って理解しやすい授業を心掛けています。

魚が入ったバケツに石鹸を入れるとどうなるでしょうか?

木が生えている山と木がない山、土砂崩れが起こりやすいのはどちらでしょうか?
出前授業終了後には、職員とエバリュエーションを行いました。
私からは、授業内容の多すぎるのでは?と指摘しつつ、
日本の環境教育の事例を紹介しました。

公園周辺住民への環境教育は、当国立公園の重要業務のひとつです。
国立公園の役割を知ってもらい、環境保全の大切さを理解してもらう
ことは、地域住民と共存しながら環境保全を達成するうえで、決定的に
重要です。

また、草の根レベルで環境教育を実施することは、青年海外協力隊隊員
にとって重要業務のひとつです。今後も、公園職員と協働しながら、
草の根レベルでの環境教育を充実させていく為、鋭意努力する所存です。

また、当国立公園は環境教育分野で民間企業と協働することを模索
しています。既に、PT Super Wahana Tehno社が出前授業に参加し、
企業としての環境保全の取り組みを紹介しています。ご興味をお持ちの
企業様におかれましては、ぜひ当国立公園までご一報頂けますよう
よろしくお願い申し上げます。

青年海外協力隊(環境教育)
林業省 森林自然保護総局
グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
吉田賢一


2011年4月25日月曜日

ジャカルタの週末

0.ジャカルタの天気
晴れ時々雷及び雨。
一週間溜まった洗濯物を一気に乾かした。

1.ジャカルタの週末
実は、先週は金、土、日と3連休だったのだ。
しかも、バンドンから同期隊員が上京していたので、
出かけることにした。

場所は、タマン・ミニ。
インドネシア各地の伝統家屋が立ち並んだ大公園である。

そもそも、なぜそんな公園を作る必要があったのか?
それは、「多様性の中の統一」を実現するための道具
だったからである。

インドネシアには、言語は少なくとも300、島はいくつあるか
分からない・・・それぐらい「多様性」に富んだ国である。
そういう国を「国民国家」としてまとめることは難しく、
戦後のインドネシアのリーダーたちは、常にその課題に
向き合わなければならなかったわけだ。

タマン・ミニは、強権的なスハルト政権時代に建設された。
インドネシア各地の伝統家屋を展示し、修学旅行の生徒たち
に見せることによって、「国民意識」を醸成しようとした。


それが今では観光地。
というわけで、一周5キロもある公園を、同期隊員と二人で
自転車を漕ぎながら回ったわけだ。

同期隊員とともに。この自転車、漕ぐのはかなり難しい。後ろにはブレーキがついていない・・・

インドネシア各地の伝統家屋があるということで、
隊員が派遣されている地域を訪ねることにした。

多くの隊員が派遣されているスラウェシ島の家屋

他にもいくつか訪れてみたい場所がある。

(1)ポンティアナック
カリマンタン島のポンティアナックという小さな街。
なぜ行きたいか?
それは、アジアで唯一赤道が通っている
街だからである。

赤道の碑とか、ミスター&ミス赤道とか、赤道にまつわる
モノがたくさんあるらしい。滅多に行くことはできない場所
なので、任期中に訪れたい街だ。

(2)国立公園めぐり
インドネシアには50の国立公園がある。
国立公園隊員として、ぜひ多くの国立公園を訪問したい。

特に、ワイカンバス国立公園には一度行ってみたい。
なぜなら、象の背中に乗って移動できるからだ。

(3)ジャカルタ、美味いもの開拓記
僕のストレス解消法は、週に一回ジャカルタで美味い飯を
食べること。今後は、美味い店の開拓に力を注いでいく。

任地では一日200円未満で生活しているため、
週一回の贅沢が僕のストレス解消に役立っている。
贅沢と言っても、ランチなら700円前後だが・・・

ちなみに、今週は中華街で中華料理を食す予定。
どんな味か、今から楽しみで仕方がない。




2011年4月21日木曜日

赴任して100日経過

2011年1月6日に赴任して以来、100日が経過したので
備忘録も兼ねて日記を記しておきたいと思う。


1.到着早々は
「ああ、帰ってきた」という印象だった。
ジャカルタの街並みは若干変わっていた。

高層ビルが増え、クルマが増え、・・・・・・
とにかく「増やす」ということに価値を見出している感じがする。
インドネシアにとっては、そのことがすなわち成長なのだろう。

それにしても、
到着早々に打った「腸チフス」の予防接種は痛かった。
これだけは、すごく鮮明に覚えている。痛かった・・・

2.現地語学訓練@ジョグジャ
僕が好きなジョグジャカルタで勉強できる!というわけで、
モチベーションが非常に上がった。それと同時に、公費での
訓練であるため、業務遂行レベルまで語学力を高めなければ
いけないというプレッシャーもあった。

前半戦は、森林関連の専門用語を中心に学習が進んだ。
後半戦は、授業時間の増加もあり、若干バテ気味・・・
ゴミ処理関連の専門用語とスンダ語の学習にテンテコ舞だった。

しかしながら、日本での学習に比べると、
格段に語学力が向上し、仕事をしていく自信がついた。

もうひとつ、近所のピザ屋「ナナミア」は僕の食欲を満たしてくれた。
うまかった。どんな高級店よりも美味いピザとパスタだった。
また行きたい。

3.配属へ
2011年2月11日に国立公園に配属となった。
第一印象は極めて良好。

「ここが、僕が2年間過ごすフィールドか!」
と思い、初日からウキウキしていたことを思い出す。

長期戦の協力隊隊員は、モチベーションの上がり下がりが
激しい場合もある。しかし、今のところ、激しくモチベーションが
下がる事態には陥っていない。おそらく仕事が結構
スムーズに行っているからだと思う。

業務内容は、今までもブログで書いてきたので繰り返さないが、
自分としてはある程度満足できる内容の仕事ができたと思う。
特に前任者との連係プレーは、他隊員が容易にできることではない為、
今後も注力していきたい仕事だ。

100日経過して生活や職場環境、週末の過ごし方も分かってきた。
次の100日は、結果を出していくためのステップアップ期間としたい。
今後、本格的に日本人学校への提案営業、日系企業との連携、
環境教育の質向上等に積極的に取り組んでいく。

誰が協力してくれて、誰が何を知っていて、
こういう情報はだいたい得ることができた。
今後は、今まで築いた人間関係を活かして業務で結果を出していく。

今後も山小屋で頑張りつつ、青年海外協力隊事業や
JICAの援助の在り方について思考していくつもりだ。
一隊員として出来ることは限られているが、現場から良い仕事の風を
吹かせていきたい。

職場の同僚と共に。公園内の吊り橋にて

2011年4月20日水曜日

ニュースリリース7

韓国環境政策評価研究院の
研究員が当国立公園を訪問


4月19日、韓国大統領府の附属機関「Korea Environment Institute
(韓国環境政策評価研究院)」のリサーチャー3名が、当国立公園を
訪問しました。訪問の目的は、当国立公園と合同で調査研究の遂行及び
環境関連の援助を実施する為の事前ブリーフィングを行うことです。

私は、国立公園のスタッフとして会議に出席し、韓国人研究員の
皆様をチブレウムの瀧までご案内しました。

国立公園側からは、所長のアグスが公園概要について説明し、
韓国側からはどういう共同研究が可能か、どういう分野の調査が
求められているか、環境援助を実施する場合、どういう援助が
求められているか等、活発な議論が交わされました。

また、韓国人研究員の皆さんは、隣国日本からJunior Expertが
派遣されていることに興味を示し、青年海外協力隊事業や小職の
業務内容についてもご質問されました。さらに、「日本の援助とも
共同することによって、日韓の理解が深まる。ぜひ、JICA
Junior Expertとも共同で調査研究及び支援を実施したい」との
コメントも頂きました。

今後、先方と覚書(Memorandum of Understanding)を締結し、
本格的に共同研究及び環境援助が開始されることになります。


当国立公園には、外部機関と連携しながら、環境保全に努めていく
ことが求められています。今後も外部の機関と積極的に連携しつつ、
環境保全に努めていきます。また、小職も主に日系企業との連携や
支援を獲得するべく、努力していく所存です。


青年海外協力隊(環境教育)
インドネシア林業省 自然保護総局
グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
吉田賢一

公園管理事務所の花々たち

0.天気
今日は朝から快晴!と思いきや、3時間後には曇ってきて・・・
雨も降りだすグデ山である。

だが、朝の快晴は貴重な景色である為、シャッターを切った。

晴れると本当に良い景色なんです
素晴らしい景色です。
みなさん、一度遊びに来てみては、如何でしょうか?

1.公園管理事務所の花々たち
普段は注意深く見ていなかった事務所内の花たちが
気になったので、写真を撮影してみた。

(1)正面玄関横のピンクの花


Harendongと呼ばれている花である。全長20センチくらい。
花弁には、蟻んこがたくさんくっついています。
近くの石の上でタオルを干していたら、蟻んこがたくさんくっついて
エライことになってしまった(爆

(2)警備室前の鉢植え

鉢植えたち。
公園管理事務所の近所では、鉢植え屋さんがたくさんある。
鉢植えを育ててジャカルタに出荷すると。

(3)警備室前の松の木



これは松?
実は、インドネシアには盆栽がることをご存じだろうか?
「Bonsai」は既に辞書にも載っているインドネシア語である。
公園の近所にも盆栽屋さんがある。

(4)正面玄関横の白い花

事務所の玄関横に咲いている花。
名前は何と言っただろうか・・・
忘れてしまった。だが、美しいので、この花の隣でいつも休憩している。


公園には、多数の動植物たちが生息する。
国鳥のジャワクマタカ、
ジャワテナガザル、
まだ解明されていない光るキノコ、
美しいエーデルワイス、
その他、絶滅危惧種も含めて多数!

ジャカルタ近郊に広がる原生林、
隣のチボダス植物園とセットで観光することができる。

ぜひお越しください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。




2011年4月18日月曜日

ニュースリリース6

グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
ホームページの日本語情報更新中!


グヌン・グデ・パンランゴ国立公園のホームページの日本語情報を
更新したのでご報告いたします。文字化け対策のため、PDFファイルを
アップしていることを、予めご了承ください。

http://gedepangrango.org/berita/japanese/
(上から3つのファイルを更新)

公園概要をお探しのお客様は、下のURLをクリックしてください。
http://gedepangrango.org/download/aboutTNGGP2.pdf


当国立公園の日本語情報は、歴代の青年海外協力隊隊員が
アップデートしてきました。しかしながら、3代目隊員が帰国してから
私が赴任するまで1年の期間が開いてしまった為、情報が
古くなっている箇所がありました。

私は、古くなった情報をアップデートし、かつ掲載情報も
トレッキング目当てのお客様にターゲットを絞った内容に改変致しました。

4月1日に山開きして以来、多くの登山客で公園管理事務所は賑わって
います。特に、4月の週末は込み合っており、入場制限者数を上回るお客様が
いらっしゃいます。

登山をご希望のお客様におかれましては、出来る限り早い段階で
お問い合わせ頂けますようお願い申し上げます。当方にて入山手続き等を
させて頂きます。

今後も、多くのお客様に足を運んでいただけるように広報ツールの
開発に力を入れていきます。皆様のご来訪を、心よりお待ち申し上げます。


青年海外協力隊(環境教育)
インドネシア林業省 自然保護総局
グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
吉田賢一

2011年4月16日土曜日

東急田園都市線、鷺沼行き

0.ジャカルタの天気
晴れ時々雷。突然、雷が鳴るので怖い。

ジャカルタは、洗濯が乾くので助かる。
今週は、シーツも洗濯した。
半日で乾く洗濯。任地の10分1のスピードで乾く。

1.東急田園都市線の旅
任地から上京する時、いつも東急田園都市線の鷺沼行きに乗車する。ときどき、都営三田線
にも乗車する。

ジャカルタコタ駅にて撮影
優先席、吊革広告、すべて日本の電車と同じ。
ちょっと不思議な光景である。

なぜ日本の電車が走っているのか?
なぜなら、日本の「お古」を援助の一環として輸出しているから。
電車同様に、都営バスも「お古」を輸出している。
だから、ジャカルタの街には黄緑色の都営バスも走っている。


日本の「お古」たち、
インドネシアでもがんばれ!


2011年4月13日水曜日

林業省の制服

0.天気
ダメだ。午前中に晴れ間が見えるが、
昼ごろから雨が降り出し、そして霧が出る。

今日、昼飯を食べた後、上司が嬉しそうな顔で近づいてきた。
何事だ?と思っていると、弁当を渡された。

「そんなに喰えねぇーよ」
って、心の中で呟きながら、笑顔で受け取った。
もらったモノは食う。学生時代のフィールドワークで
学んだことだ。そう! もらったモノは食う!

1.林業省の制服
昨日、採寸に出していた林業省の制服が完成した。
クリーム色と緑のズボン。
この国の公務員服は、どの省庁も似たような色を使う。

シャツはクリーム色、ズボンは深緑@職場にて

おそらく、インドネシア在住の外国人で、
「公務員服」を来ているのは、青年海外協力隊の
隊員くらいだと思う。

逆に言えば、制服を貸与してもらえるくらい配属先に
溶け込み、同僚と共に仕事をすることが求められる、
ということだ。

事務所入り口にて。いつもここで休憩している。

明日、業務終了後にジャカルタへ移動。
夜は、「38ラーメン」でネギラーメン大盛りを食べる予定。

そして、金曜日は、当公園の環境教育活動をご支援頂いている
「プリスティン」さんを訪問予定。現状の環境教育活動について
フィードバックを頂く予定だ。

職員の問題点として、フィードバックとか評価とか、
そういうものに疎いということが挙げられると思う。
イベントを開催しても、反省会はしない。
スポンサーから意見を伺うこともしない。

私が動くことで、少しでもそういう姿勢を改善していけたら、と思う。
私が動き、同僚が動き、そして、みんなで動ける組織を目指す。
そんな風に残り632日間で持っていけたら、誰も苦労しない?(爆)

2011年4月11日月曜日

1日2ドル生活

0.天気
既に山開きしたというのに、今日も雨。
年間降水量4,000ミリというのも納得。

今週も、洗濯物を溜め込んでジャカルタで洗濯することにする。
タイミングを間違えると、洗濯物が5日間乾かなくなる。
3日目あたりから「キノコ生えるんじゃないか?」と思い
心配になる。

1.先週、今週の仕事


(1)外国人の観光客対応
⇒4月1日の山開き以来、外国人の登山客が訪れるようになった。
だが、ロンリープラネットの情報がややミスリーディンな内容の為、
登山規則等についてお客様に説明している。

だが、すべての外国人観光客の対応を私がしてしまうと、
職員の英語対応の練習にならないと思い、今週は職員に
英語での対応を任せてみようと思う。結果はどうなるだろうか?

(2)登山規則の英訳及び邦訳
7年前にドイツ人観光客の遭難事故があって以来、当国立公園の
登山規則は厳しくなった。規則の英訳は既に存在していたが、
はっきり言って文法的に英語とは言えない文書だった。

そこで、私が英訳のリライトを担当し、今日から掲載を開始した。
また、現在日本語バージョンも作成中。

(3)ウェブの日本語情報
文字化けしてしまうため、PDFファイルをアップする形で情報提供中。
現在、掲載情報を作成中の為、今週末にはある程度形にしたい。

2.携帯が故障した

ケータイが故障した。なぜなら、洗濯機の中に
ケータイを落としてしまったからである・・・


新規購入費用:7,800円
僕の一か月生活費:27,000円


節約の為、1日2ドル生活を実践することにした。一気に貧困ラインの生活へ?

本日既に1ドルを消費してしまった。晩飯、どうしよう・・・
大丈夫、近所の肉団子スープ屋なら80円くらいで食える。


貧困に負けるな。
欲しがりません、勝つまでは・・・
でも、頑張れば1日2ドル生活は出来る気がする・・・絶対出来る。

2011年4月8日金曜日

大停電の夜に

0.天気
不安定。晴れたと思ったら、突然大雨。
山の天気に振り回される生活である。

相変わらず、洗濯物が乾くのに4日かかる。
困ったなぁ・・

1.大停電の夜に
昨日、公園管理事務所周辺はお昼ごろから夜8時30分まで
ずっと停電していた。

晩飯を食べてミニバスで帰宅中、どうも辺りが暗いなぁ?と
思っていたが、案の定、夜になっても停電は直らず・・・

事務所前の食堂で一休みさせてもらった。
停電すると、ローソクやランプが大活躍する。
たまには趣があって良いわけだが、しょっちゅう停電すると本当に困る・・・

事務所前の食堂にて。停電中はランプでどうにか営業。

停電中に風呂に入るのは至難の業である。
登山用のヘッドライトを風呂場に置き、ヘッドライトの光と
月明かりを頼りに行水するわけだ。

バンドンの隊員が僕の家に泊まった時、
「毎日、キャンプしているみたいだね」と言った。

たしかに、それは否定できない。
ワイルドの生活かもしれない。
でも、そういう環境でも健康と安全に配慮しながら、
業務で結果を出すことが、隊員には求められている。


特に、業務面での成果を広く公開していくことは大変重要だ。
事業仕訳等、青年海外協力隊事業に対する風当たりは強い。
そうだからこそ、現役の隊員は、どういう生活環境で、どういう仕事をし、
どんな結果を出しているのか?伝えていく必要が大いにあると思う。

また、隊員には2年間で5回報告書を提出する義務がある。
その目的のひとつは、隊員の仕事を国民に知ってもらうことだと言う。
では、実際に報告書は国民への情報提供となっているのだろうか?
答えは否だと思う。

青年海外協力隊事業は、まだまだ国民への情報提供が不足している。
個人で出来ることはブログで様々な情報を発信していくことぐらいかもしれない。
今後も私は、現役の隊員として出来ることを少しずつ実践していくつもりだ。

ニュースリリース5(2011年3月~)

日本食スーパーにビラを設置!@ジャカルタ


ジャカルタの日本食スーパー「パパヤ」及び「カモメ」に当国立公園の
日本語パンフレットを置かせていただきましたのでご報告いたします。
日本食スーパーは、ジャカルタ中心部のブロックM地区に位置し、
毎日多くの日本人買い物客で賑わっています。

私は、日本人のお客様へのプロモーションの一環として、
日本食スーパーに当国立公園のビラを置かせていただきました。
また、スーパーの日本語掲示板にも掲示物を設置致しました。

トレッキングをメイン情報とした掲示物

キャッチコピーは
「次の日曜日は、山へ行こう。
―ジャカルタからクルマで3時間の国立公園」。

ジャカルタ近郊に大自然が広がっていることを意識し、
トレッキング目当てのお客様に重点を置いた内容となっております。
また、トレッキング以外にも登山やキャンプを楽しむこともできます。
週末には、国立公園近辺のパサール(市場)がオープンし、
新鮮な高原野菜を安価に購入することができます。


現在、当国立公園は、外国人のお客様に来て頂く為に、プロモーション活動を
実施中です。本件も、そのプロモーションの一環として実施しております。


また、邦人への情報提供は青年海外協力隊隊員として重要な業務のひとつです。
今後とも、日本人のお客様への情報提供を充実させていくべく、
努力していく所存です。

皆様のご来訪を心よりお待ち申し上げております。

インドネシア林業省 自然保護総局
グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
青年海外協力隊(環境教育)
吉田賢一

2011年4月6日水曜日

ニュースリリース4(2011年4月6日)

幼稚園児が当公園で課外授業!


2011年4月6日、チアンジュールのPermatahari幼稚園の園児たちが
公園管理事務所を訪れました。課外授業の一環として、アスレチックや
リクリエーションを楽しみました。

普段とは違った環境に、園児たちは大はしゃぎでした。
リクリエーションは公園管理事務所の職員が中心となり実施しました。
グループ分けやカラダを動かすゲーム等を実施し、園児も公園職員も
良い汗を流すことができました。

公園管理事務所のアスレティックで遊ぶ園児たち




リクリエーションを楽しむ園児たち
今回は山に入ってネイチャーゲームを実施することはできませんでしたが、
次回はぜひ山に入ってネイチャーゲームを実施したいと先生方は言っていました。

当国立公園は、グリーン系の環境教育の拠点となることを目指しています。
今後も環境教育及びインタープリテーション(自然解説)の質向上を目指し、
職員と共に努力していく所存です。

青年海外協力隊(平成22年度3次隊)
インドネシア林業省 自然保護総局
吉田賢一







公園の様子

0.天気
久しぶりに朝から晴れ間が見えた。
それでも、山の天気は分からないから、
洗濯は止めておこうと思う。

1.公園管理事務所の様子
公園管理事務所の展示物について紹介したいと思う。
展示物の整備は、初代及び二代目の青年海外協力隊隊員が
取り組んできた業務である。

(1)公園管理事務所、入り口

左右に噴水があって立派な正面玄関
正面玄関前には駐車場があり、お車でお越しのお客様は
無料で利用することができる。

(2)正面玄関を入ると・・・


玄関を入ると、動物の足跡がある。
何かな?と思って足跡を追いかけてみると・・・

(3)展示コーナー

足跡の先には、公園概要の展示コーナーがある。
降水量や希少動物等の説明がある。


群馬サファリパーク殿のご支援により、希少動物たちの
展示物を整備している。写真付きのブックレットもある。


展示物は充実している。
しかし、問題は観光客の多い週末に公園管理事務所が
閉まっていることである。これでは、意味がない。

制度自体を変えることは外国人の隊員にとっては、
無理な話かもしれない。しかしながら、職員のサービス意識を
同僚とともに改革していくことはできるかもしれない。

立派なパンフレットもある。
展示物もある。
しかし、お客様がいらっしゃっても挨拶ひとつしない姿勢には
問題があるように感じる。2年間の任期で何処まで出来るか分からないが、
サービス業意識を職員と共に高めていく必要性を切に感じている。




2011年4月5日火曜日

ニュースリリース3(2011年4月1日~)

グデ山、パンランゴ山、山開き!


4月1日、グヌン・グデ・パンランゴ国立公園は、グデ山及びパンランゴ山を
山開きしました。1月~3月は、雨季の影響で閉山しておりましたが、
いよいよ登山シーズンの幕開けです。

早速、入山許可を求めるお客様で、公園管理事務所はにぎわいました。

入山手続きをするお客様

4月から7月までは登山を楽しむことができます。
なお、グデ山及びパンランゴ山山頂付近は、最低気温が5度程度まで低下します。
お客様各位におかれましては、寒さ対策等、登山の装備を整えたうえで
入山して頂きますようお願い申し上げます。

外国人のお客様におかれましては、入山料がお一人様42,000ルピアと
なっております。

なお、チブレウムの瀧までは、いつでもハイキングを楽しむことができます。
ジャカルタから車で3時間の国立公園。
ぜひ、大自然を満喫して頂きたく存じます。
皆様のご来訪を心よりお待ち申し上げております。


インドネシア林業省 自然保護総局
グヌン・グデ・パンランゴ国立公園
吉田賢一

自己紹介

自分の写真
Kenichi Yoshida(Mr).サラリーマン生活を経て2011年年始よりJICA青年海外協力隊でインドネシアに赴任。2013年1月に本帰国。