I am a JICA Junior Expert in Indonesia. Don't stop me now!

2011年8月25日木曜日

ハリムン・サラック国立公園、サラック山を登る

0.任地の天気
晴天の日が続く。今年は、雨季と乾季の境目がはっきりしているという。
カラっと乾いた晴天。気温は23度前後。とても過ごしやすい気候だ。

ところで、明後日から配属先は断食明け休暇に突入する。
既にみんな仕事する気ナシ。
内緒で帰省を始める職員もいる。アルハンブリラー


1.Taman Nasional Gunung Halimun Salak訪問
グヌン・ハリムン・サラック国立公園を訪問した。

狙うは、サラック山Ⅰ(2,210メートル)登頂である。
ハリムン・サラック水系は、ポカリスウェットやヤクルトなど
日系の清涼飲料水メーカーが水源として使っている為、
一度山の様子を見てみたいと思っていたのだ。

特に、ゴミが投棄されているかどうか? これが気になる。
ゴミの投棄は、水源にとって脅威であり、飲料水の質に
大きく影響する。そこで、登山者にゴミ袋を配布するべく、
断食明けから、スポンサー企業を開拓する予定だ。

案の定、山にはゴミが捨てられていて、改めて
環境教育や登山者への環境ポリシー徹底が求められると感じた・・・


朝4時にジャカルタ出発。
公園管理事務所に到着すると、巨大カブトムシが出迎えてくれた。

巨大カブトムシ。手のひらサイズ。日本にはいないサイズだなぁー

サラック山は、とにかく「深い山」である。
とにかく、山が深いのだ。上りは一苦労。
さらに、世界一雨が多い山であるため、
滑る個所が多い・・・

ちなみに、トレイルにはたくさん動物の糞が落ちている。
イノシシ、ジャワヒョウ・・・獣がたくさん棲む山。


こんな登りが何か所も続く

実は、前日の中華料理がまだ胃腸に残っていたため、
かなり厳しい山行となった。しかし、第一三共胃腸薬の効果は
絶大で、吐き気は治まり、登頂に成功したのだった。

鎖場が三か所存在する。怖い。
7:30に登山口を出発し、登頂は13:00。
登頂寸前の時は、グロッキー度99%。死ぬかと思った・・・

時折見える景色は、とても幻想的だった。
やはり、現場に出るのは大事。
ずっと事務所に居ては、ゴミが捨てられているかどうか?
トレイルが整備されているかどうか?分からない。
同僚の職員にも、もっと現場に出てもらいたいと思う。


今回の山行はキツカッタ。
コブクロ「手紙」より引用


泣いてしまうほど辛いのは 一番頑張った日の証。
そんな自分を時々は 休めてあげなきゃダメだよ。


青年海外協力隊の応援歌である。
疲れた時はこの一曲!




2011年8月10日水曜日

スラウェシ島4、「食べる、トビウオ、夕日」

マカッサルの夕日


世界三大夕日というのをご存知だろうか?
出典は不明だが、バリ島、マニラ、釧路らしい。

マカッサルの夕日も、それらに負けず劣らずの美しいものだった。
旅の最終日は、マカッサル湾に沈む夕日に乾杯。

沈む夕日とコンテナ船
空も人も港も、すべてを茜色に包むマカッサルの夕日。
美しいこと、この上ない。

茜色に染まる海岸沿いの空
こんなにキレイな夕日を眺めながらビールを飲んだら
本当に美味しいだろうなーと思い、早速飲むことにした。

夕日を肴によく冷えたビンタンビールを飲む

夕日を見学した翌日、若干時間があった為、マカッサル港から30分ほど
行ったところにある小島まで足を延ばすことにした。小舟をチャーターし
揺られること30分。目的地到着。

キレイな砂浜

一瞬、すごくキレイな砂浜だと思いきや、
島の裏側にはゴミが散乱。
最後まで期待を裏切らない
マカッサルでした(爆)


それにしても、僕の足、生白いなぁ・・・涙



2011年8月9日火曜日

スラウェシ島3、「食べる、トビウオ、夕日」

マカッサル二日目

<7月29日>

とにかく、マカッサルは暑い。本当に暑い。
普段涼しい高原で暮らしている為、暑さにやられた。
ぬぬぬ、風邪の予感である。


マカッサル郊外の漁村
トビウオ街道を歩く


みなさん、トビッコってご存知ですよね?
寿司ネタのアレです。

実は、みなさんが普段日本で食べているトビッコたちは、
インドネシア近海で捕られているのだ。ご存知だっただろうか?
そんな情報を仕入れていた為、トビウオの漁村を訪れることに。


まず、トビウオの卵、通称トビッコはどうやってとるのだろうか?
トビウオの腹を割いて取り出すのだろうか?
僕は、腹を割いて取り出すと信じていたのだが・・・実は・・・


(1)バナナの皮にトビウオが卵を産み付ける
トビウオは、漁師によって仕掛けられたバナナの葉っぱに
卵を産み付ける。産み付けられた卵を漁師が取るのだ。

漁船に巻きついたバナナの葉っぱを使う。

(2)トビウオの卵を乾燥させ、巻きついた綿をとり、「トビッコ」にする
バナナの葉っぱにくっ付いているトビウオの卵を一度乾燥させる。
その後、漁村に持ち帰り、付着した綿などを取る。普段我々が
食す「トビッコ」の原型が姿を現す。

綿が付着したままのトビッコ
白い綿がついているので、ゴシゴシこすって綿を取る。
いよいよトビッコの完成!

ゴシゴシこすって綿を取る

ちなみに、トビウオってこんな魚。
初めて見ました。

トビウオおばちゃんとトビウオ兄ちゃん
もっとアップで撮影すると、こんな感じ。

これが、本物のトビウオちゃん

トビッコの漁村に沈む夕日はきれいだった。
しかし、漁村に捨てられたゴミはやっぱり汚かった。
ああ、環境教育隊員、頑張らなければ・・・

漁村、夕日、そしてゴミ・・・涙


スラウェシ島2、「食べる、トビウオ、夕日」

スラウェシ島2
「食べる、トビウオ、夕日」


7月28日から31日までスラウェシ島のマカッサルを訪問した。
主目的は、バンティムルン国立公園の訪問。それ以外にも
「食べる、トビウオ、夕日」に感動した為、日記を書くことにした。


<7月28日>
マカッサルの国際空港に到着。
思った以上に近代的でびっくりした。
インドネシアの地方都市の空港は、どれも似たような作りで
滑走路の横に牛がいたり、とにかくのどかな感じなのだ。

しかし、マカッサル空港は違った。大きい、キレイ、そして
意外と使いやすい。うん、出だしは上々である。

マカッサルのあるスラウェシ島は、経済開発に力を入れている。
発電、道路、モノレール等、大型インフラ案件が目白押しだ。
誰が金を出すのか? もちろん、中国である。
ジャワ島でインフラ案件に参入すると目立つため、ジャワ以外の
島で大型案件に参入するという考えか???

実は、マカッサルには日本大使館の出張所がある。
早速、アポをとって表敬訪問。たまたま来ていた北里大の研究者とも
話すことができ、有意義な表敬訪問となった。

特に、北里大の研究者の話は興味深かった。
いわく、スラウェシ島には数か所ハンセン病のホットスポットがあり、
毎日新患の方が病院を訪れるという。北里は、マカッサルの
ハサヌディン大学の学生さんを受け入れたり、共同研究すること
によって、スラウェシのハンセン病患者を減らしたいとのこと。
北里の方の話は、すごく真剣であった。そして、良い仕事してるなぁーと
思い、自分も良い仕事をしなければ!と思ったのだった。


さてさて、夜はマカッサルの日本人会の方と夕食。
マカッサルと言えば「魚料理」、ということで中華系の魚料理屋へ。
そしたら、とんでもなくデカイ魚が入り口に置いてあった!

デカっ!
様々な魚料理を食したが、最もシンプルで美味しかったのは
Otak-otakと呼ばれるカマボコです。これ、大根おろしをつけて
食べると本当にうまい!

カマボコ。バナナの皮に包まれている。

余談だが、マカッサルで魚料理ばかり
食べていたら、既に慢性化した下痢が
治った・・・なぜだ???




スラウェシ島1「バンティムルン国立公園」

0.任地の天気
晴れ。とにかく寒い。夜は15度。寒い。
8月って暑いんじゃないのか?

1.スラウェシ島、マカッサルへ
国立公園に勤務している為、任期中に出来る限り多くの
国立公園に行ってみたいと思っている。

その第一弾として、マカッサル郊外にある
バンティムルン国立公園、通称「蝶に谷」に行ってみることにした。

なぜ「蝶の谷」と呼ばれているのか?
なぜなら、1856年に博物学者のウォーレスがこの地を訪問し、
多数の新種の蝶を発見、その後、蝶がたくさん生息する場所
として知られるようになったからである。


結構、舞っています。
遊歩道も整備されているし、週末の散歩コースとしてGOODだと思った。
しかし、パンフレット等の情報提供が皆無だったのが気になる。

エコツアーや自然解説に力を入れるなら、訪問者への情報提供は
必須である。この点、私の勤務先も含めてもっと力を入れなければと
思った次第である。

遊歩道は整備されている。
今回の教訓として、チケット売り場にパンフレットを置く!
これ、任地で実践してみようと思った。


それにしても、「蝶の谷」って言われる割には、ちょっと蝶の数が少ない?
まぁ、でも良いリフレッシュになったから合格点かな・・・


2011年8月5日金曜日

断食の風景

0.天気
8月の天気は晴れ。しかし、朝晩は冷える。15度前後になる日も
しばしば。6月以降、任地の気温は下がる一方である。


1.断食の風景
とにかく、みんな
「インシャラー」とか、
「アルハンブリラー」とか、
「アッサラームアレイクム」とか、
そんなコトバをよく発している。

電話で、会話で、道端で、独り言で、
とにかく「アルハンブリラー」って、言いまくっている。


意外なことは、道端に落ちているゴミの量が増えること。
断食が開けるのは夕方6時。したがって、バスに乗っている人も
道端を歩いている人も、6時が近づくと片手に必ず飲料水の
ペットボトルや紙ボトルを持っている。

そして、断食が開けて飲み干すと、ペットボトルや
紙ボトルをそこらじゅうに投げ捨てるのだ。


なるほど、こうやってゴミが増えていくのだなぁー。
妙に納得すると同時に、目の前でゴミをポイ捨てされると、
すごくイヤな気分になってしまう。
どうにかならないものか・・・終わりなきポイ捨てとの戦い・・・

2011年8月3日水曜日

本気の断食

2億人のインドネシア人がいっせいに断食していると思うと、
なかなかスゴイと思わざるを得ない。


断食に入り、任地周辺の様子は一変した。
とにかく、屋台がクローズ。
飯が任地周辺から無くなった感じである。


屋台は全てクローズ。人もほとんどいない。

空いているお店でも、飲み物は全て撤去されている。

この状態だと、僕も断食に参加する以外に選択肢はなさそうである。
困ったな・・・

これ以上、痩せるのは困る。
本当に困るのだ。どうしよう?


アルハンブリラー




2011年8月1日月曜日

断食月が始まる

一言だけ。

西暦2011年8月1日より、任国インドネシアは断食に入った。
約2億人のインドネシア人イスラム教徒が断食に入る。

彼・彼女らは、朝4時から5時の間に朝食を済ませ、
夕方のお祈り(だいたい6時)まで一切の飲食を断つ。
そして、夕食を共にしイスラム教徒の団結を高める。


今日、昼間のジャカルタを歩いたら、飲食店には中華系の
人しかいなかった。


さて、僕は断食に参加するべきか、否か・・・
明日、任地へ戻ってから状況を見て判断することにしよう。

自己紹介

自分の写真
Kenichi Yoshida(Mr).サラリーマン生活を経て2011年年始よりJICA青年海外協力隊でインドネシアに赴任。2013年1月に本帰国。