0.天気
曇り時々頭が火傷するくらいのカンカン照り。
洗濯物が2時間で乾く・・・驚異の日差し。
1.語学訓練終了
3週間100時間に及ぶ現地語学訓練が終了した。
いよいよ赴任向けた訓練はすべて終了し、
11日(金曜日)に職場に赴任することとなった。
訓練内容は、
(1)日常会話(テクスト1冊)
(2)業務関連用語(テクスト2冊、環境系)
(3)スンダ語
自己評価としては、
(1)聴解力の圧倒的な高上
→外国語は日本では伸び方が鈍い?
(2)環境関連用語の習得
→業務に特化した表現を学習することができた。
(3)スンダ語の基礎
→日本ではなかなか学習できない言語だ!
特に、スンダ語の学習は少ない時間ではあったが、
非常に有益だった。インドネシアでは、国語としての
「インドネシア語」はあるものの、家族・友人・恋人たち
の間の深いコミュニケーションにおいては、地方語が
用いられる。
赴任して職場の同僚たちとの距離を縮めるためにも
現地語の基礎は必須だと考えたわけだ。
2.語学学校にて
語学学校@非常に高待遇だった。
JICAがお得意様ということもあると思うが、
+αで協力隊に対する期待が込められているように感じた。
インドネシア派遣の隊員は年々減少傾向にある。しかし、
「3年前に、A隊員はこんな仕事をしていた」
「10年前に、B隊員はあんな仕事をしていた」
講師たちからよく聞いた話だ。
少ない人数ではあるけれど、青年海外協力隊事業が
少しずつインドネシアに浸透し、応援してくれる人たちが
増えていることを実感した。
協力隊事業は、もはや「数字」で勝負することはできない。
派遣人数で評価するなら、韓国のKOICAの方が上だ。
日本の「顔の見える援助」、いったいどうなる?
数で勝負できないなら、何で勝負する?
私も当事者として考えていきたい。
語学訓練最終日、隊員はそれぞれの業務に関するプレゼンを実施。
その後、ささやかな修了式が行われ、平成22年度3次隊の全隊員が
語学訓練を終えた。
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語学学校の修了式の様子 |
3.フィールドトリップ(4泊5日)
語学学校終了後、隊員は4泊5日かけて自力でジャカルタまで戻ってくる。
これをフィールドトリップという。
初めてインドネシアに来た隊員にとっては、自らの語学力を
確認する良い機会だと思われる。だが、私は何度も訪問している
ので、新鮮味に欠ける。でも、何でも見てやろう!
(1)パンダンガランの海岸物語
当方の任地が国立公園であることを鑑み、
パンダンガラン海岸の自然保護区を訪問した。
インド洋の荒波を横目に、ホテルサンセットにチェックイン。
ゴキブリも蚊もいない、非常に快適な3,000円の宿だった。
自然保護区の入り口で、さっそくサルに襲われた。いきなりバックパックに飛びかかってきたので、思わず「ギョェー」って叫んでしまった。
でも、噛まれなかったから大丈夫。
狂犬病は本当に危険だから・・・
自然保護区には、野生のシカ、バッファローたちが生息している。
また、旧日本軍が掘った洞窟もいまだに残っているんだ。
美しい漁村をバックに記念撮影。
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パンダンガランの海岸にて。インドネシアにきて初めて空気がキレイだ!と感じた。 |
もちろん、仕事もした。
自然保護区の所長殿と面談。保護区の概要や
問題点等をうかがった。同じ管轄省庁(林業省)なので
今後接点が生まれるかもしれない。
パンダンガランはのどかな漁村だ。
バリが外国人向けのビーチなら、パンダンガランはインドネシア人向け。
地元臭がプンプンする、そんな小さな漁村だった。
そんなに小さな漁村なのに、日系の食品加工メーカーが工場を持っている。
総合商社はどこが出資しているか分からないが、完全に日系資本だ。
漁村の住民たちは工場労働者として働くわけだ。
彼らの賃金は、もちろん市場の価格変動に左右される。
「資本ー労働関係」が世界中を覆い尽くす。
小さな片田舎の漁村も、グローバルな市場の動きに左右される。
次は、どんな「関係性」が世界中を覆い尽くすのか?
2.バンドン~ボゴール~ジャカルタへ
現在(7日)、僕はバンドンにいる。
第一回アジア・アフリカ会議の開催された場所だ。
高原都市のため涼しい。
そして、女の子が可愛い。なぜか分からないが、
スンダ人女性は美人が多いらしい・・・
今日は、赴任前の最後の贅沢デーである。
(1)バンジャール駅にて
バンジャール駅は、パンダンガラン海外の最寄駅だ。
(最寄と言っても、バスとベチャを乗り継いで2時間はかかる)
片田舎の小さな駅で、缶ビールを片手に
村上春樹の「ノルウェーの森」を読む。
贅沢な時間だった。
(2)夕食
ホテルもちょっと高級ホテルをチョイス。
一泊4,800円。協力隊の隊員にとってはかなり豪華だ。
夕食も奮発。
なんと、夕食が2,000円! 何という贅沢!
贅沢は敵だ!
今週末から山籠もり。任地で何が待っているのか? 今から楽しみで仕方がない。
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バンジャール駅にて。片田舎の小さな駅。日本人なんていない。電車を待っていた間、僕はぬるいビンタンビールを飲みながら村上春樹の「ノルウェーの森」を読んだ。最高に贅沢な時間だった。 |