I am a JICA Junior Expert in Indonesia. Don't stop me now!

2011年8月9日火曜日

スラウェシ島3、「食べる、トビウオ、夕日」

マカッサル二日目

<7月29日>

とにかく、マカッサルは暑い。本当に暑い。
普段涼しい高原で暮らしている為、暑さにやられた。
ぬぬぬ、風邪の予感である。


マカッサル郊外の漁村
トビウオ街道を歩く


みなさん、トビッコってご存知ですよね?
寿司ネタのアレです。

実は、みなさんが普段日本で食べているトビッコたちは、
インドネシア近海で捕られているのだ。ご存知だっただろうか?
そんな情報を仕入れていた為、トビウオの漁村を訪れることに。


まず、トビウオの卵、通称トビッコはどうやってとるのだろうか?
トビウオの腹を割いて取り出すのだろうか?
僕は、腹を割いて取り出すと信じていたのだが・・・実は・・・


(1)バナナの皮にトビウオが卵を産み付ける
トビウオは、漁師によって仕掛けられたバナナの葉っぱに
卵を産み付ける。産み付けられた卵を漁師が取るのだ。

漁船に巻きついたバナナの葉っぱを使う。

(2)トビウオの卵を乾燥させ、巻きついた綿をとり、「トビッコ」にする
バナナの葉っぱにくっ付いているトビウオの卵を一度乾燥させる。
その後、漁村に持ち帰り、付着した綿などを取る。普段我々が
食す「トビッコ」の原型が姿を現す。

綿が付着したままのトビッコ
白い綿がついているので、ゴシゴシこすって綿を取る。
いよいよトビッコの完成!

ゴシゴシこすって綿を取る

ちなみに、トビウオってこんな魚。
初めて見ました。

トビウオおばちゃんとトビウオ兄ちゃん
もっとアップで撮影すると、こんな感じ。

これが、本物のトビウオちゃん

トビッコの漁村に沈む夕日はきれいだった。
しかし、漁村に捨てられたゴミはやっぱり汚かった。
ああ、環境教育隊員、頑張らなければ・・・

漁村、夕日、そしてゴミ・・・涙


4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

老年の齢にある者で、米国メリーランドに住んでいます。一度も東南アジヤに行ったこともありませんが、にぎやかな彩りの小さな漁船がたくさんな写真がいいですね。
記されておられる、『漁船に巻きついたバナナの葉っぱを使う』とは漁船の屋根に積んでいる生の(or 乾燥させた)バナナの葉っぱということですか?、それからインドネシア近海とありますが、この人たちは何日くらい沖にいて、戻ってくるのでしょうか?。
のどかな景色がいいですが、インドネシネの島には海の毒蛇のいる島があると聞きますから、いつも安全にはご留意下さい・・老婆心ながら。

yossy% さんのコメント...

>米国在住の匿名さん
コメントありがとうございます。ご指摘の通り、漁船に巻きつけたバナナの葉っぱを使います。トビウオが飛びついて卵を葉っぱに産み付けるそうです。

また、漁師たちは1か月以上海に出るようです。近海の無人島を転々としながら漁を続けるとのこと。

インドネシアには、まだまだキレイな海辺がたくさんあります。もちろん、ゴミで汚れたところも多いのですが、隊員として微力ながら問題解決にあたりたいと思います。

匿名 さんのコメント...

Thanks for your prompt reply on my coment.
米国在住の ”匿名さん" です。
昨日は木を見て森を見ずで、"スラウェシ島3、「食べる、トビウオ、夕日」" のところのみを目にして、コメント送信させて頂いた次第でした.
他にも発信されているご専門の事案など、楽しく拝読させて頂きました。どうぞ健康に留意され、発信の継続を願います。

yossy% さんのコメント...

>米国在住の匿名さん
コメントありがとうございます。本業は、環境教育で、国立公園の職員として仕事をしています。周辺の学校で出前授業をしたり、トレッキングに来るお客さんをガイドしたり、森林保全に協力して頂ける企業を開拓したりしています。

ブログは週一回ぐらいのペースで更新しましますので、今後もお時間あればぜひ覗いてください。

自己紹介

自分の写真
Kenichi Yoshida(Mr).サラリーマン生活を経て2011年年始よりJICA青年海外協力隊でインドネシアに赴任。2013年1月に本帰国。